セブン-イレブンが見守り活動など高齢者支援で品川区と連携するというニュースがありました。

セブン‐イレブン、東京都・品川区と連携して高齢者の見守り活動 | スーパー・コンビニ・百貨店 - 財経新聞

東京都内の市区町村とは今回は初の連携のようですが、今回のプレスリリース(PDF)によると、既に、多くの都道府県や市町村と類似の連携で協定を結んでいるようです。

■セブン-イレブンの『高齢者等の支援に関する協定』(個別協定)締結状況
【都道府県】1 府 8 県
・石川県 2012 年 3 月 3 日 地域見守りネットワーク構築事業に関する協定
・福岡県 2013 年 11 月 25 日 「見守りネットふくおか」協定
・千葉県 2014 年 7 月 31 日 「ちば SSK プロジェクト」等に関する協定
・宮崎県 2014 年 11 月 14 日 「みやざき地域見守り応援隊」協定
・福島県 2015 年 3 月 26 日 福島県地域の高齢者等の支援に関する協定
・三重県 2015 年 5 月 27 日 「三重県の高齢者見守り」等に関する協定
・長野県 2015 年 8 月 19 日 長野県地域見守り活動に関する協定
・大阪府 2015 年 9 月 18 日 大阪府高齢者にやさしい地域づくり推進協定
・山梨県 2015 年 10 月 23 日 山梨県地域の高齢者等の支援に関する協定
【市町村】 171 市町村(1 道 20 県)


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自分のまわりだと利用したことがある人を聞いたことないのですが、セブン-イレブンは子会社のセブンミールで食事の宅配を手がけていて、既に多くの高齢者を顧客として囲んでいます。

2014年10月の記事ですが、利用者の約6割は高齢者とのこと。そして、当初ヤマト運輸が配送を担っていたのを、各店舗の店員が配達員となることで「ご用聞き」としての役割を担うようになってきたとのこと。

自宅まで届けてくれる利便性から、利用者は高齢者が6割を超える。当初はカタログにある商品をヤマト運輸が届けていたが、店員が配達員となって注文者宅まで足を運んで顔を合わせる仕組みに変えた。
コンビニは現代版「ご用聞き」 セブン、宅配で原点回帰  :日本経済新聞


このセブンミールの宅配サービス、500円以上の購入で配送料無料ということで、配送員を捻出しないといけない店舗として採算はとれているのか心配になりますが、今回のプレスリリースによると全国の14,000店舗で展開中ということで、年々利用可能店舗が増えているようです。国内のセブン-イレブン店舗数が約18,000店舗ということなので、相当の規模のミクロな宅配ネットワークが構築されていることがわかります。

2014年2月のセブンミール社長のインタビュー記事では、1日20件以上の配達を超えるような店舗では専任の従業員を雇っているケースが多いとの回答があり、来てもらうコンビニから届けてもらうコンビニのモデルが成立しつつあることがわかります。

注文件数の多い店舗は1日30件ほど配達しています。1日20件を超える店舗の多くは専任の従業員を雇っています。「セブンミール」利用者は店舗から半径500m圏内にお住まいの方がほとんどなので、物理的な移動の負担はそれほどありません。
ダイヤモンド・チェーンストアThe Interview|第94回 ご用聞きでオムニチャネル化の先鞭つけるめざすは究極の「近くて便利」セブン・ミールサービス代表取締役社長 青山誠一


ちなみにTwitterで検索していると、配達に利用されている自転車や電気自動車の画像がありましたので貼っておきます。




日本郵便も高齢者の見守りサービスを展開していますが、月1の訪問で1980円からとそこそこのお値段ですが、採算ギリギリという報道もあります。それであれば、セブン-イレブンのような高頻度の食事宅配や日用品お届けのニーズに答えられるような事業者こそまさに、高齢者支援という社会的な役割を担っていくのに一番近いところにいるのかと思います。